インプレッションの平均を見てはいけない
実測では、平均が中央値の十数倍ありました。少数の大当たりが平均を引き上げるため、平均値は「普通の投稿がどれくらい届くか」をまったく表しません。
·1,627件(2026-09-17 〜 2026-09-23)
「1投稿あたり平均◯◯インプレッション」という数字を見たことがあると思います。 この数字は、ほとんどの場合あなたの役に立ちません。数え方が間違っているからではなく、平均という代表値が、この種のデータに向いていないからです。
実際に集めた投稿で計算するとこうなります。
平均
2,622
全インプレッションを件数で割った値
中央値
158
小さい順に並べてちょうど真ん中の投稿
差は 16.6倍です。 同じデータを見ているのに、代表値の取り方だけでこれだけ変わります。
なぜこうなるのか
インプレッションの分布は、身長や体重のような左右対称の山にはなりません。 大多数が小さな値に固まり、ごく一部だけが桁違いに大きい—— 右に長い裾を引いた形になります。
平均は、この裾に引っ張られます。1件の大バズが、何百件もの平凡な投稿を押し上げてしまう。 実際、このデータでは上位5%の投稿だけで、総インプレッションの85.9%を 占めています。残り95%が分け合っているのは、全体の14.1%です。
その結果どうなるか。平均値を上回った投稿は、全体のわずか6.9%でした。 「平均的な投稿」という言葉が指すものは、実際には存在しません。 平均は誰の実感とも一致しない、宙に浮いた数字になっています。
中央値なら何がわかるか
中央値は「小さい順に並べたときの真ん中」なので、裾の長さに影響されません。 大バズが1件あろうと100件あろうと、真ん中の順位にいる投稿は動きません。
このデータの中央値 158 は、「半分の投稿はこれ以下だった」という意味です。 自分の投稿と比べるなら、こちらのほうが意味のある基準になります。
このサイトがすべての集計で中央値を使っているのは、 この理由によります。平均を併記していないのは、 並べて置くと「平均のほうが大きいから、そちらを目標にしよう」と 読まれてしまうためです。
実務上、どう使うか
- 自分のアカウントの平均も見ない。同じ理由で歪みます。1本のバズがあると、その後ずっと「平均以下」が続いているように見えます
- 他人が出す「平均◯◯」は、基本的に大きく出ます。意図的に盛っていなくても、平均を使った時点でそうなります
- 伸びを判断するなら、中央値か、上位何%に入ったかで見る。このサイトでは上位5%を「バズ」の線引きに使っています
実際の分布と、区分ごとの中央値はダッシュボードで見られます。 集計の定義は調べ方にまとめています。 参考までに、このデータの上位25%の線は 520、 上位5%の線は 4,417 です。